絵を描く仕事をするとはどういう事かまとめてみた

絵を描く事が好きで絵を描く事を仕事にしたいと思っている人はそれなりにいると思う。

なので絵を描く仕事をするとはどういう事かをまとめてみた。

毎回考える事になる

絵はなんらかの意味があって描く事になる場合が多いので、それを表現するのに最適な絵はどういう物かを考える事になる。

基本的に毎回違うのでその都度考える事になり頭を悩ませる事になるのは間違いない。

逆に言うと毎回考える事が好きな人には向いている。

単価が低くなりがち

プロ絵師志望が多い

プロ絵師になりたい人は多いのに仕事の母数はかなり限られている。

つまり絵という仕事は「需要と供給」のバランスがかなり悪い。

そうなると当然絵の単価は低くなってしまう。

ただ名の知れた一流絵師の場合は例外である。

絵というのは別に無くても良い存在

絵の方がいいけれど絵じゃないといけないという理由はあまりない。

例えば写真でも良いし3Dでもいいはずだ。

なので単価がどうしても下がる傾向にある。

あの尾田栄一郎もマンガが無くても別に困らないという様な事を言っていた。

しかし絵は特別な理由があるか絵が好きという人が一定数いるから成り立っている。

依頼主との打ち合わせ

依頼で絵を描く場合、当然依頼主とのやり取りが発生する。

今はネット上だけで絵の仕事をする事も出来るが、なんだかんだでプロとしてやっていくならWEB会議や電話、直接会ってのやり取りが必要だ。

なので絵を描く事は好きだが人と話すのがあんまり好きじゃないという人は向いていない、絵描きは絵を描く事だけが仕事ではないからだ。

やり直しは当然ある

絵の仕事を依頼された場合、一発で採用される事はまずないだろう。

イメージと違うとかここはもっとこうして欲しいといった変更点をいくつか挙げられる。

なので絵の修正がどうしても嫌という人は依頼系の絵の仕事には向いていないだろう。

依頼絵は価格を事前に提示した方が良い

依頼側からするといくらで絵を描いてくれるのか分からないので頼みづらい。

なので全身フルカラーならいくら、モノクロならいくらといった様な価格表を提示してあげた方が良い。

注意点としては今後プロ絵師としてやっていきたいなら安売りは止めた方が良い、後々単価を上げづらくなるし困る事になる。

価格というのは絵の価値でもあるが責任の重さでもあるのだ。

適正な報酬を頂く様にしよう。

1枚の絵をどう商品にするかで変わる

絵というのは単体ではあまり価値がない、そもそも絵を描く依頼をするという事はその絵をクライアントは何かに使いたいという場合が多い。

もちろん中には観賞用に絵が欲しいという人もいるだろうがかなり稀有な存在だろう。

普通に考えてみると分かるが、絵単体で購入する事があるだろうか?

基本的にマンガだったりゲームだったり雑誌だったり、必ず絵以外の物がセットになっているはずだ。

なので絵というのは何かとセットになって価値が出る。

また仮に1枚の絵を特定の誰かのためだけに描いても数百円~2万円程度である。

よっぽど有名な絵師で無い限り数千円レベルだろう。

なので絵で本当に稼ごうと思ったら100円の単価でも良いから1000個売って10万円を得るという様な発想をしなければいけない。

カードゲーム・雑誌・漫画という媒体はこういう考え方である。

つまりそういう複数の人に売れるような仕組みに携わらないとどうしてもジリ貧になる。

その仕組みを個人でやるか漫画家みたいな形でやるかいくつか選択肢はある。

販売より依頼絵の方が基本的に稼ぎやすい

といっても有名じゃない絵師が商品を作っても売れない可能性の方が高い、なので個人や会社からの依頼絵の仕事をやった方が無駄な手間が掛からずに絵でお金を稼ぐ事が出来る。

といってもその依頼を得るのがとても大変ではある。

自分の描きたい絵でなく相手が求めている絵

依頼絵の場合、自分の描きたい絵を描くのではなく相手がなんのためにその絵を欲しているのかという意図を読み取り描かなくてはいけない。

場合によってはこちらからそれならこうした方が良いという様な提案をする事もある。

つまり絵を仕事にするという事は自分の好きな絵を描けるわけじゃないし、相手のために描く必要がある。

なので相手のために描きたいわけじゃないという人は絵の仕事に向いていない。

ちなみに絵師によっては絵の仕事の合間に自分の描きたい絵を趣味で描くという人もいる。

専業・複業・副業

絵の仕事といっても絵を専業にするか副業にするかという選択もある。

これは自分が選べるという場合もあるが、絵の仕事が無く仕方ないという人もいる。

ただどういう風に絵の仕事と関わっていくと良いのかというのは絶対的な正解はないので個人による。

専業

絵の仕事だけで食べていくのはかなり大変である。

なのでなろうと思って専業になれるわけではない、つまり専業をやっている人は仕事があるから専業をやっていけるのだ。

仕事がなければ専業を選択するという話ではなくなる。

複業・副業

絵は複数の仕事の内の一つという人もいるだろうし、絵の仕事をしながらバイトをしているという人もいるだろう。

やろうと思えば正社員の人でも副業で絵の仕事は出来る。

この場合生活費は手堅い仕事で稼ぎ、絵は依頼があったらとかあんまり稼げなくてもいいからやりたいといった選択も取れる。

絵を描く仕事はいつでも出来る

年齢制限のある仕事というのもあるが、絵の仕事は稼げるかは別として50歳からやろうと思っても出来る。

何故なら基本的にフリーランスで会社に雇われないといけないわけではないからだ。

ただ若い方が有利ではあるし、あまり歳を取りすぎていると敬遠される事もあると思うので若い内に基盤を作っておいた方がいいだろう。

絵で金を稼がなくてもいいという環境を作るのもアリ

プロゲーマーが何故プロゲーマーをやっていけるのかという質問に「だいたい親が金持ちで本人は稼がなくていいからです」と言っているプロゲーマーがいた。

つまり金があれば絵で別に金を稼がなくてもいいのだ。

という事は普通に働いて資金を貯めて資産運用して金を稼がなくても生きていける環境を作れば、絵で金を稼いでも稼がなくても良いという事だ。

絵描きにアンケートで絵は趣味か仕事にしたいのか聞いてみた

まとめ

・絵で稼ぐのは大変
・絵の単価は低い
・仕事があれば専業で出来るが無ければ複業・副業でも出来る
・自分の描きたい絵ではなく相手が求めている絵を描く
・絵描きはコミュニケーションが大事
・絵単体では価値が低い
・絵の仕事は50歳からでも出来る
・金があれば絵で金を稼がなくてもいい