イラスト制作のソフトは無料有料のものを含めると色々とありますが、漫画制作に特化したイラストソフトといえばクリスタです。
漫画制作で必要な作業や素材を最初からセットしてあり、また簡単に自作したペン素材やトーン素材をインポートすることもできるのです。
またパソコンの故障時でも原稿を落とさないように、クラウド環境でバックアップもとれることも魅力でした。
漫画制作に最適なのはPROよりEX
クリスタにはイラスト制作に必要な機能を取りそろえたPROがあります。
また、それの上位互換となるEXなら複数ページを管理しつつ他のソフトを併用することなくシームレスに制作をすることができます。
もちろんイラスト制作もできるので、どちらにしようかと迷ったらPCのスペックも問題なければEXがおすすめです。
機能としてコマ割り、吹き出しなどもきれいに仕上げてくれます。
また、プラグインも対応しているのでクリスタのサイトからダウンロード、購入することでデフォルトの拡張子以外にも出力できるので漫画制作以外の用途にも活用できます。
トーンも使い放題でコスパ最適
トーンは通常一枚500円など高いもので大きな出費でしたが、クリスタならトーンは使い放題になるのです。
クリスタにもともと付属していたトーンは無制限に使えますし、購入したものも同じように何回でも貼り直し使うこともできます。
デジタルトーンを低コストで使用できるだけでなく、またペン素材、3Dモデルなどの素材をダウンロードすることで手早くクオリティを上げることが可能です。
公式やユーザーが制作したペン素材は豊富で、これまでアナログ紙でのペン入れが苦手だった人でも、自分にぴったりのペンを見つける事によってペン入れが楽しくなります。
3Dプレビューで完成イメージが膨らみミスを減らす
EXでは実際に製本された時のような状態が確認できる3Dプレビュー機能がついています。
そのため右側のページと左側のページになる部分を見開きで確認できるところが強みです。
見開きでないとわからないコマの流れや、見開きで左右のページを使った大きなコマもこれなら一目瞭然でチェックできます。
完成イメージが膨らむことは漫画制作で大事なことです。
後々手直しをする回数も減らせますし、また手直しがあったとしてもデジタルで制作しているので修正が短時間で済みます。
バックアップ機能もあるしやり直しもきくのでミスを簡単に挽回でき、締め切り前も余裕ができます。
特化したソフトだからこそかゆいところに手が届く機能が網羅されていました。
クリスタユーザーに漫画作成で良いと思った所を聞いてみた
コマ割やトーンなどが便利
クリスタを使用して感じたのは、漫画作成時にコマ割りを簡単に作成できることが可能なところです。
あとコマ割りのテンプレ素材もありワンクリックでコマ割りができます。
トーンの種類も自由に切り替えることができ、筆でトーンを塗るように貼り付けることができるのでとても便利です。
他にも網掛けやグラデーションをいじることができ、吹き出し等、自分で作るのが面倒ならテンプレートを使用することが可能です。
ただ一部の素材に関しては有料ダウンロードをする必要があるのでクリスタのアカウントに登録し購入する必要があります。
楽に修正可能
クリスタは手描きイラストと違って、クライアントからのむちゃぶりな手直しも移動やコピペで楽に短時間で修正ができるので、仕事で使う身にはありがたい。
手書きだと季節によっては紙が湿気で描けなくなることも多いがそれもない。
また、構図も機能ひとつで作成できて紙よりも狂いがない。
線の太さも変えられるのでクライアントに見本で見せることができる。
漫画はコマ割りが楽にでき、保存すれば毎回のコマ割もしなくていいので時短につながる。
ペンツールが優秀
クリスタにはコマ割りやトーン、吹き出しなど漫画制作において便利な機能が多数搭載されていますが、個人的にはやっぱりペンツールの優秀さがイチオシのポイントです。
クリスタは線の入り・抜きが綺麗に入るのと、線のブレを抑えてくれるブレ補正機能があるので苦手だったペン入れの作業が少し得意になりました。
ペンツールも何種類か用意されており、細かい設定が調整可能です。
おすすめのペンは「リアルGペン」でちょっぴりザラザラ感のある線と、はっきりした線の強弱がアナログ原稿っぽい描き味でクセになります。
ページ管理
私はクリスタのEX版を使っていますが、1番に良いと浮かぶのは「テキストエディター」と「ページ管理」です。
別窓として表示されるこの2つの機能、今までページ単位で編集していたセリフを各話毎、作品単位で編集出来るのです。
ほぼ完成している状況でのページを移動させたい、ヒロインの名前を変更したいなどの大きな修正を僅かな手間で可能にしています。
漫画制作におけるこれが欲しかったを体現した機能と言えるのではないでしょうか。
また、クリスタはペンひとつとっても様々なカスタムが可能だったり、ツールをひとつ覚えるだけで格段に画面のクオリティが上昇します。
特に「各種素材」「パース定規」「3D対応」など、漫画制作に置いて出てくる、難しい、描けない構図にぶつかる瞬間を助けてくれる手段が数多く揃えられています。