イラストソフトで綺麗にペン入れするならベクター形式

イラスト ソフト ペン入れ

イラストのペン入れをイラストソフトでキレイに行うのなら、ベクターでの描画に対応しているソフトであるかどうか調べましょう。

2Dグラフィック表現にはざっくり分けて2つの形式があり、ひとつはピクセル毎に描画するラスター形式、もう一つが線として描画するベクター形式です。

イラストソフトでのペン入れには後者、ベクター形式が力を発揮します。

イラストソフトでペン入れする場合

一般的にはラスター形式で普通にペン入れするのですが、ベクター形式でイラストにペン入れをする方法もあります。

ベクター形式はどのような仕組みになっているかというと、線の曲がっているポイントなどに制御点というものがありその制御点に線の方向や筆圧変化が記憶されています。

この仕組みによりどのような事が出来るようになるかというと、『描いた後』でその線をつまんで曲げたり伸ばしたり描き直したりしていくらでも修正が出来るという、デジタルならではの描き方が可能なのです。

描き直しでぐねぐね踊る線を初めて見たときの衝撃は忘れられません。

このように線を綺麗に仕上げるのに最適な一方で、重層的なグラデーションや模様が絡み合うなどした複雑な描画にはベクター形式はまるで向いておらず、そうした表現にはラスター形式を使った方がいいです。

イラスト ソフト ペン入れ

CLIP STUDIO PAINTで完結可能

数あるイラストソフトの中でもラスター・ベクターを兼ね備えまた豊富な機能に比べ価格が控えめで入手しやすいものとして、私は『CLIP STUDIO PAINT』を選びました。

svg方式のベクター画像のインポート/エクスポートが出来ない以外はほぼ完璧ですからね。

ラスターレイヤーとベクターレイヤーの相互変換も簡単で、さらにベクター用消しゴムが「触れた線を交点まで消す」など設定可能で非常にかゆい所に手が届く丁寧なつくりで使いやすい印象を持てます。

また高価格版で手が出しやすいとは言いにくいですが『CLIP STUDIO PAINT EX』の機能にある写真からの線画抽出も線画風背景になかなか凄まじい威力を発揮します。

少なくとも線画のペン入れはこのソフト内で完全に完結できるため、ベクターがインポートエクスポート出来ないという仕様も欠点や問題には全くならないという感想です。

管理人コメント

この方はベクター形式でイラストにペン入れをしている様ですね。
私の場合はラスター形式のペン機能でペン入れしているので、あまりこの様な方法でペン入れする事はないです。

むしろCLIP STUDIO PAINTがベクター形式を利用できるのを今知ったぐらいです。
それぐらい個人的には使わない物ですが、機能としてはあった方が幅広いやり方が出来るので良いのではないでしょうか。