クリスタを使ってイラストを描くのに適したパソコンのスペックは、どんなものでしょうか。
実は「使える」と言うだけならそれほどの性能が必要なわけではありません。
Windowsタブレットのような貧弱な演算性能のモバイル機器でも普通に起動して使用可能なぐらいです。
なので選ぶパソコンはむしろ「どんなサイズの、どれだけ手の込んだ絵を描きたいか」という事になります。
CPU
言うまでもなく使うパソコンの性能が高ければ高いほど良いに越した事はありませんが、中でもクリスタにおけるCPUはどんな役割でしょうか。
パソコンの頭脳に例えられるCPUは、主にブラシの描画速度、変形及びフィルターの処理速度に性能差が顕著に現れます。
ブラシならサイズ、変形/フィルターなら適用範囲が大きくなれば負荷が重くなり、ある一定ラインを越えると動作がカクカクになります。
とりあえずクリスタの場合、インテルであればcore i3以上の物を積めば性能に不足は無いと思われます。
なおマルチコア対応を謳っていますが、現在はほとんどのCPUがマルチコアなので大抵その恩恵は受けられるでしょう。
GPU
クリスタにはデッサン人形や素材など3Dを利用する豊富な機能もあり、GPUも使用されます。
ただこれ自体でモデリングしたり高度なレンダリングのような機能はなく、また最近ではCPU内蔵のGPUも高性能になっているので強力なグラボ増設は必ずしも必要ないでしょう。
ストレージ
クリスタproおよびEXの最大の特徴は、企業やユーザーが有償及び無償で公開する膨大な素材を利用できる点です。
しかしそれが少々の量であれば問題ありませんが、数ギガ単位になってくると影響が実感として出てきます。
HDDの場合、起動時に素材読み込みで凄まじく時間がかかるようになるのです。
クリスタの素材を入れるストレージはSSDに設定するのがお勧めです。
メモリ
大きなサイズで多数のレイヤーを駆使したイラストを描く時、パソコンに積んだメモリの容量が重要になってきます。
小さかったりそこまで手の込んでない絵であれば気にしなくていいですが、メモリが不足してくると動作が重くなったりエラ-になったりします。
誤解がないように説明すると、メモリと言うのは必要以上に増やしても速度が向上するわけではありません。
増やすと早くなるという謳い文句は、とにかくメモリがボトルネックだった時代の名残に過ぎません。
まあクリスタの場合4ギガもあれば足りるでしょうが、その程度だと多少レイヤーを増やすと重くなりますし、プロレベルに手の込んだものであれば16ギガは欲しい所です。
まとめ
以上をまとめると、クリスタを不自由なく使えるパソコンスペックは以下の様になります。
・CPU:core i3以上
・メモリ:4ギガ以上、16ギガあれば不足はない
・ストレージ:素材が多い場合SSD
クリスタ利用者の人達にパソコンのスペックと動作を聞いてみた
快適だがアップデート時は遅くなる
■CPU:Intel Core i3-4130 @ 3.40GHz
■メモリ:16GB
■HDD:2TB
■グラボ:NVIDIA GeForce GTX 750TI
■クリスタ:Pro版
私のパソコンの性能でもクリスタは快適に動きますが、OSのアップデートなんかが来た際、一時的に動作が遅くなることがあるので、windowsのアップデートなんかには気をつけたほうが良いです。
後はセキュリティソフトを入れていまして、セキュリティソフトの更新が大量に来た際、こちらも同様動作が一時的に遅くなります。
セキュリティソフトはキャノンのソフトで動作が軽いはずなんですが、アップデートに関しては動作が一時的に重くなってしまうのは仕方が無いとネットの掲示板で書かれていました。
基本的には快適
■CPU:Core i5 3.20Ghz
■メモリ:8GB
■HDD:1TB
■グラボ:NVDIA GeFoce GTX1050 Ti
■クリスタ:Pro版
上記スペックのパソコンで、基本的にクリスタは問題なく快適に動いています。
長時間作業した際には稀にペンタッチの反応が鈍ったり動作が重くなる場合もありますが、そんな時も一度はソフトを終了、再起動を行えば難なく元の快適な動作に戻ります。
一つ気がかりなことと言えば、普段は他社ペイントソフトよりソフト起動時間も早いと感じていますが、たまにソフト起動の立ち上がりに時間がかかることがあるのが気になります。
しかし、一度立ち上がってしまえばその後は普段どおり快適に使用できています。
スペックにそこまでこだわる必要はない
■CPU:Intel Core i7 2コア
■メモリ:8GB
■SSD:512GB
■グラボ: Intel 標準オンボード
■クリスタ:Pro版
CPUに関しては特に問題はない。
クリスタ自体はそれほど重いソフトではないのでWindowsでもMacintoshでも特にスペックには拘る必要はない。
メモリに関してはイラストを描く際、画像を見ながら描くなどマルチタスキングを使用するので8GBはあった方がいいと思われる。
HDD又はSSD容量は、イラストを描くことをメインとする場合動画ファイルと違いそれ程容量を消費しないので256GB程度で十分だろう。
グラフィックボードに関しては、イラストを描くという作業上解像度の高いイラストを描く・トーンをかける などする場合も多いのであるので標準のものではなく、カスタマイズするなど高性能なものがいいだろう。
少しラグがあるが慣れれば描ける
■OS:Mac
■CPU:Intel Core i5 2.7 GHz
■メモリ:8 GB
■クリスタ:EX版
ワコムのペンタブを使用していますが、クリスタはPhotoshopより挙動というか線が表示されるのが遅い気がします。
手で描いている感覚とパソコンでの表示にラグがあるため、普段Photoshopで描き慣れている設定と別にペンタブの調節が必要だと思われます。
ただ、ペンを傾けたりしてもスルリと様々な角度で描けるのでラグさえなければ描き心地は非常に良いです。
ラグとか着心地の良さのおかげで思ったような線が描けないと感じることが多いですが、単純に慣れれば描けるようになると思います。
Photoshopと同時起動でも快適
■OS:Windows7 Pro
■CPU:Intel Corei7-6700(3.4GHz)
■メモリ:32GB
■グラボ:NVIDIA GeForce GTX 960
■クリスタ:EX版
現在のパソコンのスペックでクリスタは非常に快適に動作する。
その他にPhotoshop等を同時に起動していても、動作に不安はない。
原稿作成にスカイプやハングなどで同時に打ち合わせをしながらでも全く問題なく快適に動作する。
現状32GBにメモリを増設しているが、非常に重いCorel Painterのために増設したもので、クリスタで作業するためにはここまでのメモリは必要なく、16GBあれば十分です。
また、フィルター作業や重いベクター作業も問題ない。